「出会ったら、相手のことを3つは知ろう」という意識で、3つ質問したり、3つ気になることを話題にしてみたりするのです。(吉原珠央)
<引用>
吉原珠央 『自分のことは話すな』(幻冬舎新書 2019年)
「「自分のことをわかってほしい」と思うことほど散漫なことはない。・・・とにかく雑談をしようとか、相手に話かけなければと意気込み、自分発信でばかり話をすることを改めましょうというのが、本書で伝えたいことなのです。・・・人と話すときに、余計なことや、雑談のネタを選ぶよりも、目の前にいる相手の過去や、少し先の未来を想像してから言葉を選びましょう。」
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<考察>
著者は、会話では「自分のこと」ではなく、「相手のこと」を話すことが大切と主張します。
いろいろな考え方や、関係性がありますから、著者の主張をすべて正しいことと捉えなくてもいいと思いますが、無理に雑談ネタで会話を成立させようと苦労するより、素直に相手に興味をしめすと、お互いに楽しく話せることがあるようです。
相手のことを3つ知ろうと、まず意識するという試みは、分かりやすい実践方法です。がつがつと相手に問いかけるという姿勢でなく、お互いに意外で面白い話題の交換によって、活き活きとした会話をするには、自分の話題に執着しないで、バランスよく明るい気持ちになるように心がけたいと思います。