> ビジネス書の書評 > 「自分が、やろうとしていることは、どこかで誰かがやっている」と常に考え、そういう人たちが書いた本を読み、実際に見に行く。そして使ってみて、話してみる。これがとても参考になる。(柳井正)

「自分が、やろうとしていることは、どこかで誰かがやっている」と常に考え、そういう人たちが書いた本を読み、実際に見に行く。そして使ってみて、話してみる。これがとても参考になる。(柳井正)

<引用>

柳井正 『経営者になるためのノート』(PHP研究所 2015年)

「経営者が成果を上げるには、4つの力(4つの顔)が必要だ。

①変革する力(イノベーターの顔)、②儲ける力(商売人の顔)、③チームをつくる力(リーダーの顔)、④理想を追求する力(使命感に生きる者の顔)。」

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<考察>

経営者は、使命を信じて、成果を出し、正しく儲けて、社会に還元していかねばならない。

ファーストリテイリングの使命は、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」のようです。本書は、経営者の習慣として、目標を高く持ち、常識を疑い、高い基準に挑戦し、失敗したらまた立ち向かうことが必要だとしています。

また、上を目指して、学び続ける習慣が大切だとしています。著者は、ほかの経営者の本を好んで読むことから、ビジネスの新展開を疑似体験するようです。実際に見に行き、対話をする際には、相手に提供できる貴重な情報も準備しておきたいと考えています。そのためにも、日頃から本を読むなど、情報の蓄積に力を注いでいたいとも語ります。お互いの真剣な情報交換の好循環が、次のビジネスチャンスを拡げるように思います。