> 行動経済学 > コーチは、問題解決の適切な「回答」を与える専門家ではありません。クライアント自身が自ら考え、課題を解決するため、適切な「質問」を与える専門家です。(コーチ・エイ)

コーチは、問題解決の適切な「回答」を与える専門家ではありません。クライアント自身が自ら考え、課題を解決するため、適切な「質問」を与える専門家です。(コーチ・エイ)

<引用>

鈴木義幸(監修)コーチ・エイ(著)「新版 コーチングの基本」(日本実業出版社 2019年)

「コーチングでは、クライアント自身が達成したい目標を明確にし、解決の主導権を握ります。そのため、コーチがコンサルタントのようにクランアントの問題を分析し、その解決をクライアントに代わって行うことはありません。また、心理カウンセラーが専門とするメンタルな問題を深く扱うこともしません。

コーチの大きな役割の1つは、クライアントが自らの力で目標を達成することを支援することにあります。

コーチが投げかける質問にクライアントが答えていく過程で、視点が変わり、物事がはっきりし、発想が膨らみ、そして行動を起こす意欲が湧いてくる・・・そのようなプロセスをつくり出すことがコーチに求めらえる支援のあり方といえるでしょう。」

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<考察>

私たちは、「わかっているけど、行動できない」という経験をしています。そんなとき、コーチングは、こうした「知識と行動の間に横たわる溝」に橋をかける試みともいえると、本書は指摘します。

また、コーチングは「本当に思っていること」を明らかにします。それは、自分を客観視させ、選択の検討に向かわせるからです。

そして、コーチングは、対話を通じて「想い」を「決意」に変えます。さまざまな「想い」は単なる願望ですが、他の選択肢を捨てたときに、それは「決意」となります

コーチングでは、「傾聴」や「質問」という対話の技術を使うのですが、それらは手段であって、目的ではありません。目的は、あくまでクライアントの目的達成となると、明確にコーチングの意義を語るのです。