> 行動経済学 > 自分がいちばん素直になれる相手は誰なのか?それは、ほかでもない自分自身です。自分に教えられたことを、いちばん素直に聞けるものなのです。(原田隆史)

自分がいちばん素直になれる相手は誰なのか?それは、ほかでもない自分自身です。自分に教えられたことを、いちばん素直に聞けるものなのです。(原田隆史)

<引用>

原田隆史 「目標達成ノート」(ディスカヴァー・トゥエンティワン 2017年)

「自分に教えてもらうとは、自分と対話すること。書くことは、自分を客観的に見つめるもう一人の自分がいるイメージです。・・・どんなに親しい相手でも、あなたの本音や状況を100%理解してもらうことは不可能で、反発や甘えが他人には生まれます。もう一人の自分は、新しい気づきを与えてくれる頼もしい存在なのです。

『書く』という行為は、最高のイメージトレーニングなのです。なぜ、「イメージ」が大事なのか。人は、イメージを超える結果を出すことができないからです。・・・継続して成果をあげる人は、人柄や人格が備わっています。人柄がいい人は、「自分磨き」をしています。

成果を上げるための努力を『直接的努力』というのに対して、清掃・奉仕活動など無私の心で取り組む行為が『間接的努力』です。・・・成果を出すために自分を奮い立たせるような『直接的努力』だけに没頭しすぎると、ドーパミンやアドレナリンが大量に分泌されて、交感神経優位となり、行き過ぎると自律神経失調症を引き起こしてしまうこともあります。・・・一方で、『誰かの役に立っている』という気持ちで行う清掃・奉仕活動などの間接的努力は、ほっとしたり、我に返ったり、副交感神経優位になり、過緊張状態から解放してくれて、神経のバランスをとるために必要なことだと言えます。」

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<考察>

保健体育の教師であった著者は、子供たちの『自信』というのは、毎日少しずつ高まっていくことに気づいたそうです。何か大きなことをやり遂げたからでなく、子供たちは、自分で自分の良さに気づき、自信を徐々に蓄積していく

今日一日を振り返って「何もいいことがなかった」のでなく、小さな「良かったこと」に気づいていないだけ。良さは、日々のあらゆるところに散らばっている。日誌などに、ちょっとした自信を書き出してみる。書き上げたら、それに教師がコメントを返してあげる習慣にすると、子供は良かったことを見つけ出させるようになって、毎日少しずつ自信を積み重なる。この蓄えで、根拠ある自信がもてるようになり、自分の未来の目標を勇気をだして設定することができるようです。