話すとき、常に自分自身の声に耳を傾けておくことです。(小池 龍之介)
<引用>
小池 龍之介「考えない練習」(小学館 2012年)
自分の話を聞いてほしくてしょうがない時、少しでも多くの情報量を会話に詰め込みたくなることでしょう。相手に認められたいという欲の煩悩が強ければ強いほど、大きな声で、たてつづけに話をしてしまうものです。
しかし皮肉にも・・・聞くほうはひどく不快な刺激をインプットされることになります。結果として、・・・相手に怒りの煩悩を喚起してしまい、同意は得られにくくなるでしょう。
反対に、ゆっくりとしたスピードで、穏やかな声量と高さで話をされると、誰もが落ち着いて耳を傾けることができます。まずは、相手に余計な苦しみや刺激を与えないように配慮すること。・・・その方法として提案したいのは、話すとき、常に自分自身の声に耳を傾けておくことです。
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<考察>
自分の声が相手にどのように聞こえるのか、負担はないのかに注意をしたいです。落ち着いて、自分の声に耳をすますと、相手に聞いてもらい易いトーンや大きさが自然に掴めてくるように思います。自分を焦点とせずに、相手の立場でゆっくりと穏やかに。