> 行動経済学 > 「努力」は報われると思う人は、ダメですね。「努力」を「努力」だと思っている人は大体間違いです。(明石家さんま)

「努力」は報われると思う人は、ダメですね。「努力」を「努力」だと思っている人は大体間違いです。(明石家さんま)

<引用>

脳科学者 中野信子「努力不要論」(フォレスト出版 2014年)

「「好きだからやっているだけよ」で終わっといた方がええね。・・・これが報われるんだと思うと良くない。・・・これだけ努力しているのに何でってなると腹立つやろ。・・・人は見返りを求めるとろくなことないからね。見返りなしでできる人が一番すてきな人やね。」

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<考察>

真の「努力」とは、「努力しない努力」のことだと著者は語ります。

努力信仰の人は、むやみに努力をしつづける快感に溺れがちで、努力が報われるはずと思い込んで、見返りを期待しすぎていないかと指摘します。言い換えると、「努力」を「根性」と同様に捉えていないか。非合理的な根性論で、なんでも成し遂げられるはずと妄信しがちな感覚が危惧されます。

実は、努力しなくていい分野、自分が得意でないことに、時間と労力を費やしていないかと疑問に思うこと、判断力を養うことが大切のようです。努力でなくて、自然に打ち込める自分の能力と才能を活かしていける「努力しない努力」があることに気づくと、苦労でなくて、しなやかに楽しんで取り組んでいけると思います。