> ビジネス心理学 > 脳を正しくがんばらせるには、「具体的に何をするか」「いつまでにするか」「今日は何をするか」などの目標を明確にする必要があります。(脳神経外科医 林成之)

脳を正しくがんばらせるには、「具体的に何をするか」「いつまでにするか」「今日は何をするか」などの目標を明確にする必要があります。(脳神経外科医 林成之)

<引用>

脳神経外科医 林成之「脳に悪い7つの習慣」(幻冬舎新書 2009年)

自己報酬神経群は、その名前のとおり、自分自身に対する報酬(ごほうび)を与えらえると機能します。・・・この自己報酬神経群を働かせるのは、ごほうびが得られたという結果でなく、ごほうびが得られそうだという「期待」です。・・・最初から無理に高い目標を置かず、確実にこなせる目標を立て、達成して自信をつける習慣がポイントです。・・・達成した「うれしさ」が自信の経験となり、次に達成すると、またあの「うれしさ」を味わえるとことを脳が覚えます。・・・目標達成のくりかえしが自己報酬神経群を鍛えて、脳に力を発揮させるのです。」

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<考察>

脳神経細胞の本能は、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つだと本書は指摘します。

言い換えれば、自分の身を守りたい、興味をもって何でも知りたい、誰かの役に立って仲良くしたい。こうした3つの本能に根ざした脳の働きに沿って、うまく脳に活躍してもらう習慣を大切にするといいようです。

明確な目標と目的を設定するとともに、言われたから指示されたからやるではなくて、「自分からやる」という主体性をもって考えたり行動しないと、脳科学からみても、脳がただしくがんばらない(自己報酬神経群が機能しない)ことには注意が必要ですね。