> ビジネス書の書評 > 経営計画で大切なのは「数字」です。「数字で示すこと」を決定するのです。(小山昇)

経営計画で大切なのは「数字」です。「数字で示すこと」を決定するのです。(小山昇)

<引用>

小山昇 『経営計画は1冊の手帳にまとめなさい』(中央出版 2010年)

「なぜ、自社の計画を数字で示すのか。数字で作成しないと、自社の状況が把握できないからです。・・・数字は、それだけで言葉です。・・・「数字」が決まれば、「方針」が決まるのです。」

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<考察>

経営の目標を、「数字」を使わないで作成しても、抽象的で何を目指したいのか、はっきりしません。

経営を「数字」で示すことを、自分に問いかけると、漠然と思っている状態から、真剣に考えるモードに切り替わります。思考回路を具体的な「数字」に置き直そうとすると、分かってないことや疑問点がつぎつぎと生じてきます。現状を知るには、業績を「数字」で把握しようとしますし、理想とする目標を「数字」で設定するには、「数字」に必要となる商品や情報などをくわしく収集しなくてはなりません。

「数字」を決めることで、現状がわかり、やるべきこと、やめるべきことが具体化されます。決定した「数字」が正しかったかどうかは、最終的には、お客様が決めて下さいます。経営者は、頭の中で思い描く理想像を、覚悟をきめて経営計画に「数字」で示すこと、この決断を速やかにすることが大切だと思います。