> 経営哲学 > 一度試したぐらいで解決などできるはずがない。どんな「自己改善策」でも、ずっと続けるもので、人生を通して取り組むべきものなのです。(アナ・カタリーナ・シャフナー)

一度試したぐらいで解決などできるはずがない。どんな「自己改善策」でも、ずっと続けるもので、人生を通して取り組むべきものなのです。(アナ・カタリーナ・シャフナー)

<引用>

アナ・カタリーナ・シャフナー「自己啓発の教科書 禁欲主義からアドラー、引き寄せの法則まで」(日経ナショナルジオグラフィック社 2022年)

「私自身、自己啓発をそれなりに試し、それらに関する本を何百冊と読んだ。いつも、今度こそ見つかるかもしれないという期待から、自己啓発の書籍を読むのである。・・・しかし、残念ながら万人に効果のある自己改善策は見つけられない。・・・実は、そのようなものは存在しないという結論に至っている。だが、大昔から時の試練を耐え、今も残る方法をいくつか発見した。」

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<考察>

いま、自分を向上させたい、改善したいという欲求がかつてないほど高まっていると、本書は指摘します。

2020年、世界の自己啓発の市場は、4兆5,000億円まで成長し、この先も数十年は伸びるだろうと予想されています。こうした自己改善は新しい概念でなく、古代まで遡る長い歴史があり、人間の普遍的な欲求のようです。その中から時代を超えて今なお有益であり続ける10の自己改善策をまとめたと著者は語ります。

ただし、それらの有益な自己改善策であっても、簡単に効果は得られない。ずっと人生を通して「自己改善策」に取り組みつづけなくてはならないものだと心得ておいた方がいいようです。