> 会計思考 > 数学って、ものすごく複雑な事象を単純化する学問だと思うんです。だから、数字に弱いと勝負の世界では勝てません。(ちきりん 梅原大吾)

数学って、ものすごく複雑な事象を単純化する学問だと思うんです。だから、数字に弱いと勝負の世界では勝てません。(ちきりん 梅原大吾)

<引用>

ちきりん 梅原大吾「悩みどころと逃げどころ」(小学館新書 2012年)

数学的な考え方のできる人は、「今は攻めたら損。守ったほうが得」と、頭の中で損得計算ができる。だから、勝負事に強いんですよ。

・・・「余計なことを考えずに勉強しろ」でなく逆に、余計なことをあれこれ考えさせてくれる授業なら、たぶん僕も授業中に寝なかった。・・・現実社会でも役立つのは、「なぜ?」や「どうして?」という思考なんです。・・・実はゲームの世界でも、日本人は『疑問を持つ力』が足りないんです。

・・・正解なんてなくていいんですよ。世の中の本当に大事なことには正解はないんだから。でも正解がなくても、考えて考えて、なんとか自分なりの答えを探し出さないと勝負にならない。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

<考察>

競争や勝負事が、本質的に好きだという著者の意見が際立っています。

著者の場合、もともと自分を追い込むことが好きだし、他人にも努力をつねに求めがち。何故なら、成長のために必死なるのが楽しいから。自分で考える訓練を繰り返したから、学校で寝てばかりいたけれど、実社会で数学がものすごく複雑な事象を単純化する学問だと、その意味がわかるまでになったようです。正解でなくても自分で答えを出さないと確かに勝負にならないのです。