> 人間関係 > リーダーである私自身が「ダメな自分」をさらけ出していたので、部下たちが何か悩みを抱えても、それを隠さずに、正直に相談してくれるようになっていきました。「正直で、助け合える組織」が自然にできあがっていったのです。(浅井浩一)

リーダーである私自身が「ダメな自分」をさらけ出していたので、部下たちが何か悩みを抱えても、それを隠さずに、正直に相談してくれるようになっていきました。「正直で、助け合える組織」が自然にできあがっていったのです。(浅井浩一)

<引用>

浅井浩一 『はじめてリーダーになる君へ』(ダイヤモンド社 2013年)

「チームマネジメントとは本当に不思議なもので、私のようなダメリーダーでも必死に汗を流していると、メンバーたちが盛り上げようとがんばってくれて・・・リーダーの自信がなかったからこそ、正直に助けを求めることができ、人の意見に耳を貸すこともでき、せめて自分にできることを一生懸命にやろうと思えた。・・・その経験から、リーダーに必要な5カ条を考えた。①自分にできることは懸命にやる、②できないことは部下に甘える、③自分の優秀さをアピールしない、④部下に誠実な関心を持つ、⑤事実に基づく、これが大切なスタンスです。」

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<考察>

部下の立場になると、優秀なリーダーでなくても、自分のことを認め、頼ってくれる人についていきたくなるものです。

管理するのが自分の仕事とばかりに、データをあれこれ分析して、指示や命令を出すだけのリーダーはいやですね。リーダーといえども、自分でできることは必死に取り組む姿勢がないと、人間的に信用できなくなります。困った時には、正直に弱みを見せても、助けてもらえる安心感のあるチームが、新しいアイデアやリスクへの挑戦ができるといわれています。これは、失敗したときに減点として評価されるのでなく、失敗を活かして試行錯誤しながら成長すればいいというスタイルです。リーダーが、謙虚にお互いの事実をそのまま報告し合えるチームづくりの主体でありたいです。