> 成功と幸福 > もう、その悩みは あきらめなさい。そして別の『希望』を持ちなさい。(小池一夫)

もう、その悩みは あきらめなさい。そして別の『希望』を持ちなさい。(小池一夫)

<引用>

小池一夫「自分のせいだと思わない。 小池一夫の人間関係に執着しない233の言葉」(ポプラ社 2019年)

「著者は、漫画『子連れ狼』の原作者として知られ、近年は73歳からはじめたツイッターのフォロワー数90万人を超える人気でしたが、2019年82歳で永眠。本書は人生の本質を突くつぶやきのメッセージ集です。

人生の「いいこと」は、過去にではなく、これからにあるといつも思っている。80歳になった今でも。・・・人にやさしく、強気で生きる。自分のせいではない。誰のせいでもない。・・・すべてのものは、いつか必ずなくなる。いつもそう意識しておくこと。そのほうが、今をより大事にできて、より愛することができる

「自分を大きくも、小さくも見せない」が、生きる基本ルールだと思っている。そして、それがいちばん生きやすい。若い頃はわからなかったけれど。これ、すごく大事です。・・・「自分のための最低限の時間」を確保してからやることを決めないと、不満だらけの人生になってしまう。人生とは「時間」だから。・・・「無理をしていいのは夢中になっている時だけ」と決めています。夢中になっている時は、年をとるどころか若返る気がします。今日も、何かに夢中になれるといいな。

未熟な人でもなんの問題もない。その人の本質が「素直」「正直」なら、いくらでも成長する。「共に成長していこう」でいいじゃん。人としての完成品を最初から求めるべきではない。・・・一人の人に多くを期待しすぎない。自分が他人に求める役割を分散させるのだ。その人にないものを求め不満を持つのではなく、あるもので繋がるのだ。

「自分が惨めになる場所」に近寄っていはいけない。いるべきところは、自分が否定される場所でなく、肯定してくれる場所だ。・・・ネットでは「そんな人と思いませんでした、失望しました」とリアクションが返ってくることがあるのだが、とても失礼な反応だと思いませんか?なぜ、自分の思い通りの人間であることを他人に求めるのか。ここは共感できる、そこは考え方が違う、でいい。」

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<考察>

80歳を過ぎても、感性はみずみずしく、やさしいつぶやきに、人間の精神性の高さを感じます。

自分にないものを求めない。しかし、自分に与えられたものはしっかり磨け」とのメッセージに励まされます。でも、自分に与えられなかったものをずっと気にしているところがあるのも事実です。著者は、どうにかなるのは、自分に与えれたことだけだから、自分を残念に思う癖をつけてはいけないよ、と諭してくれます。自分に与えれたものを大切にして、今日からやり直すと決めたら、すぐに行動に移せばいいのです。