> マーケティング > お客様の「視点」から、すべての事業を捉えることが、マーケティングです。(村瀬弘介)

お客様の「視点」から、すべての事業を捉えることが、マーケティングです。(村瀬弘介)

<引用>

村瀬弘介「ドラッカーが教えてくれる 人を活かす経営7つの原則」(産業能率大学出版 2018年)

「セールスは、自社の視点から、顧客に物を売ること。・・・反対に、顧客を理解して、顧客の視点から事業すべてを捉えることが、マーケティングです。・・・」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

<考察>

「わが社は、お客様のことをきちんと理解できているだろうか?」と、問いかけることから、マーケティングはスタートするようです。

実際に、お客様のことを理解できているか、社内で話し合ってみると、それぞれのお客様の話題が、10分以上続かないことが多いと、本書では指摘します。マーケティングが機能しないのは、お客様の嗜好、趣味、人柄、なぜにわが社を選んでくれているのか、不満に思っていることはないのか、深く理解しないままにやり過ごしているためだといえます。

お客様が価値を感じているものについて、机上で想像したり議論しているだけでなく、お客様に直接聴くこと、不満を教えていただくことから始めよう。自分たちが、気づいていないお客様の欲求やヒントをくみとり、皆で情報を共有して、貢献できるメリットをもっと提供していこう。こうした思いが、新たな「視点」を与えてくれると思います。